来たる2025年2月19日、20日の2日間 大阪・ATCホールで開催される「第22回シーフードショー大阪」において、特別セミナーを開催いたします。
■テーマ 「養殖業・陸上養殖業の今とこれから」
■日時 2025年2月19日(水)16:00~17:00
■会場 シーフードショー大阪 A会場
テーマを「養殖業・陸上養殖業の今とこれから」と題し、実務家の代表として株式会社ニッスイの平山養殖事業推進課長、水産分野の研究者である東海大学海洋学部・秋山信彦教授、国内屈指のファインバブルの研究所の高知高専・秦教授をお迎えし、パネルディスッカション形式でセミナーを開催いたします。司会は「魚ビジネス」の著者である、ながさき一生氏が行い、養殖業・陸上養殖業の現状と、今後の展望や可能性、新技術について、各業界の第一線の実務家、研究者が意見を交わします。
このセミナーでは、特に昨年、東海大学、高知高専、日建リース工業等が共同特許を登録した新技術の紹介、そしてファインバブル技術の水産分野における応用可能性について、知ることができるまたとない絶好の機会です。シーフードショー大阪にお越しの際には、是非ご来場いただきたく、お待ち申し上げております。
ニッスイグループの国内外養殖事業会社の支援、養殖フィジビリティスタディなどを担当
【 経 歴 】
2007年:高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科卒業、博士(学術)
日本水産(株)(当時)入社、大分海洋研究センター駐在
2011年:養殖事業推進部養殖事業推進課配属
2013年:サルモネス・アンタルティカ社(チリ)出向
ニッスイグループのサーモン養殖会社、生産管理、R&D担当
2018年~:養殖事業推進部養殖事業推進課配属(現職)
東海大学
海洋学部 教授
秋山 信彦 氏
静岡市清水区三保において地下海水を活用した陸上養殖の研究を推進。陸上養殖業の分野ではパイオニア的な研究者。産官学の連携実績を数多く持つ。
【 経 歴 】
1985年3月 日本大学農獣医学部水産学科卒
1994年3月 東海大学大学院海洋学研究科水産学専攻終了 博士(水産学)授与
1994年4月より東海大学海洋学部助手
1996年4月より同講師
2000年4月より同助教授
2006年4月より同教授
海洋学部長,水産学科主任,研究科主任,東海大学海洋学部博物館長など歴任
特許 12件
学術論文45件
著書28件
学会発表137件
高知工業高等専門学校
ソーシャルデザイン工学科 教授
秦 隆志 氏
微細気泡・ファインバブル技術において日本屈指の研究者。特に一次産業、洗浄分野のファインバブルの応用研究における知見は深く、企業との連携実績も数多く持つ。
2000年4月 徳島大学 サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(中核的研究機関研究員)
2001年4月 高知工業高等専門学校 物質工学科 助手
2020年4月 高知工業高等専門学校 ソーシャルデザイン工学科 教授
【 活 動 】
・第4回 地域産業支援プログラム表彰(イノベーションネットアワード 2015)文部科学大臣賞 受賞
・FOOMA JAPAN 2019(2019 国際食品工業展)アカデミックプラザAP賞(グランプリ)受賞「食品分野に生かせるファインバブル技術 !」
おさかなコーディネーター
ながさき 一生(いっき)氏
おいしい魚の専門家
株式会社さかなプロダクション 代表取締役
一般社団法人さかなの会 理事長/東京海洋大学 講師
漁師の息子として18年間家業を手伝い、東京海洋大学を卒業。築地市場の卸会社を経て、魚のブランドの研究で同大学院を修了。魚好きのコミュニティ「さかなの会」を15年以上主宰。ふるさと納税の魚介類を紹介する専門家の第一人者でもあり、漁業ドラマ「ファーストペンギン!」では監修も務めるなど、メディアで食としての魚を分かりやすく伝えている。著書に『魚ビジネス 食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める本』がある。東京海洋大学・婁小波副学長の研究室出身。
1.登壇者紹介
2.昨今の水産における現状と課題
3.養殖業・陸上養殖業の可能性と新技術
4.養殖業・陸上養殖業の今後の展望について
5.今後の日本の水産業における提言
■開催の背景
現在、気候変動による不漁や、少子高齢化による漁業従事者の減少等、水産業界は不確実性の高い状況となっています。このような状況の中、世界的にも養殖業や陸上養殖業の重要性は増し、新たに新規参入する事業者も増えております。一方で、養殖業・陸上養殖業の収益化、持続可能性を高めることが大きな課題となっております。
本セミナーでは、国内外における養殖業、陸上養殖業の実務面、学術分野面における視点から、今とこれからのあるべき姿を討議いたします。またこの度、地下海水かけ流し型の陸上養殖の新技術として、東海大学、高知工業高等専門学校、日建リース工業等により開発したファインバブル技術を応用した「魚介類の養殖システム及び養殖方法」※(1)が特許登録されました。この新技術についても開発のメイン担当者だったファインバブル技術の研究者を招き、実際の現場における応用事例を紹介させていただきます。